王道「渓の料理長」・・・・・・・・下田顧問 編

プロローグ

 

源流で旨いものを食う

気の置けない仲間と長く辛い遡行をしたあとのテン場での酒盛り、何ものにも変えがたい時間を持つことが出来る。

男同士が腕によりをかけ料理をする。家庭では味合う事のできない源流料理が並ぶ。疲れ果てた体には味付けの濃いものが喜ばれる。

そこで私が持ち込む食材、調味料を紹介しよう。

食材

持ち込む食材だが、陽に照らされているザックの中は車のトランクと同じで、想像を超える高温になる。原則として腐りやすいものを避ける。

参考までに私の持ち込む食材を上げてみると、真空パック入りのベーコン〔いろんな肉類を持ち込んだがこれがベスト〕、タマゴ(新聞紙等に包みコッフエルの中で動かないように詰め込む)、ピーマン、インゲン豆、玉ネギ、ジャガイモ、ニンニク等の野菜類。

野菜はラップなどで密封すると蒸れてしまうし、切れ目を入れると、水分が出て切り口から腐り出す。切り目を入れずにそのままの状態で新聞紙などに包み持ち込むことだ。缶やビン類は重く後始末が大変だし、カップラーメンは軽くても空間ばかりで無駄が多くなるので持ち込まない。厳選されたものを最小限持ち込むようにする。

調味料

調味料は、塩、コショウ、味噌、醤油の他にカレー粉、七味、だしの素、小麦粉、マヨネーズ等思いつくものを持ち込む。油は重要でテンプラができるほどの量を持ち込む。同じ食材でも「男の料理ここにあり」と家では食することのできないバラエティーにとんだものが作れて楽しい。

調味料はボトルに入れず小さいジッパーつき開閉ポリ袋に、種類別に入れておくと嵩張らず軽量化できる。

「渓流釣り2008」コスミック出版より抜粋

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