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■2013/5/3〜5

荒川水系/入川

松井・田中・新発田(L/記)


前夜、一台のスズキ軽ワゴン車に三名は乗り合わし、車止めの川入の渓流釣り場へ23時頃に到着した。

ゲート手前駐車場には予想に反して一台の車両も止まっていなかった。我々は仮眠をとる為、すばやく傘でもさす様にテントを張った。

カップ酒などを飲んで一時間ほどで寝付いてしまう。

5/3日(晴れ)

 3時頃私は車と人の話し声に気付いた。が、無視して寝つづけた。薄明るくなって外に出ると、4台もの車が乗り付けてあり。登山者か釣り人か解らないが、連休なのだからと納得する。これから目指す柳小屋は賑やかな事だろう?

5:50分 スタート。

水平道(トロッコ軌道跡)は一気に歩く。

7:20分 赤沢出合いのベンチで大休止、体勢を整える。ここの吊り橋を渡ってから急登がたいへんなのだ。

登り切る頃は沢音がまったく聴こえなくなった。

入川の左岸登山道を上流に向かう。

金山沢が本流に出合う辺り(小尾根)を地図とナビで確認した。川底はまったく見えない。

昨年までこの赤土斜面は崩れ落ちていて、虎ロープが掛かっていた。今回、かなり補修されていた。

沢音と流れが見えて来ると、柳小屋が近い。

ジグザグに下降をして、入川本流が真近に迫った道筋で単独の登山者とすれ違う。すぐ先の柳小屋の情況を訊く(釣り人一名宿泊中らしい)。

10:00分、柳小屋到着。

小屋を覗くとザックだけがあるだけだ。我々は前のベンチで話し合う。すでにおおかた決めていた事だが・・・連休で小屋は混雑すると思って、外で寝られる準備をして来たのだ。

同行の松井と田中は、アライ製の山岳テントを共同購入して来ており使ってみたくてしょうがないらしい(今朝、車止めで使った安物テントと違うのだ)。なにしろ二人は会員中、最も活発な山好きで行動派だ。

ザックを再び背負い直し、橋を渡って少し上流の河原に移動しテン場とする。

10:21分、テン場到着。

テント等設営後、昼食。

13:00分頃、各自それぞれ釣りに出る。

私は柳小屋の下流、道沿い20分ほど歩き下り川に入って、釣りながら戻ることにした。

 

泳ぐイワナはどれも小型。そんな一匹が釣れてしまったが、この先、柳小屋の半水洗?ポットン便所が頭に浮かんで魚をリリースしてしまった。

時間的には短い釣りだが、それなり満足だ。小屋の前の河原でフキノトウを採って帰る。

15時にはテン場に戻った。上流側、真の沢と股の沢に行った二人もすぐに戻って来た。

「こんな場所で、こんな時間から・・・」と、贅沢を言いながら宴会になる。

まだ空が明るい内に十分酔いがまわってしまう。

それは憶えているが、テントに入った時間は分からない。

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昨年は同じ時期この同じメンバーで来て、柳小屋に泊まっている。その時は真ノ沢の「千丈の滝」上まで行った。

そんなことから、他のパーティーや先行者と重ならない確率からしても、金山沢に行くことに決める。

私は5年前一度入っていて、すでにその時でも踏み跡など無いと同じだった。

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5/4日(晴れ一時雨)

8:00分、テン場出発

入川右岸側の尾根を越え、金山沢左岸に出るコースなのだが斜面が急だ。途中に小さい尾根状の岩が横切っていて前回どう越えたか思い出せない。

上か下かをよく見れば、傾斜下側が安全で楽そうに思え進んでしまうと、入川がどんどん近付いて来てしまう。再び高度をかせぐべく登り返す。

そして、右岸急斜面を仰ぎ見ると遥か上の方に、見覚えのある乗っ越しが見えて来たのだった。

何度か切り返しながら、右手の鞍部(窓)目指して登る。

9:03分、乗っ越し到着

金山沢側を下り始める。沢の流れは途中まで降りないと見えてこない。

樹々の新緑がとても奇麗。斜面の草はハシリドコロ[キチガイグサ]でやたらと多く、黒い花を咲かせて、いかにもワルそう・・・。

9:36分、金山沢到着

ところが着いてすぐ、少し進むと一人の釣り人にはち合わせ。柳小屋に泊まっていた方だった。

(昨日の内に情報交換していれば良かったのにと、悔やまれる)

秩父の沢に精通した年配の方で「魚が小さくなって・・・」と嘆いておられた。我々に対し「路を知ってるから自分は金山沢を下る・・・」と、こころ良く先を譲ってくれた。なんとも申し訳なく、お礼を云うしかなかった。

私としては「ゴンザの滝」の上の大荒川沢まで観てみたかった。以前は、越えただけと云う程度で引き返している。

滝まではそんなに距離はないはずだ、ただ今回、釣りに夢中になり過ぎてなかなか前進できない。

滝越えは今回は断念する。

12:10分、ゴンザの滝

滝の下で昼食のラーメンを食べる。

私はその時うっかり足を滑らし水を浴びる。黒っぽい苔の付いた岩や石は滑りやすかった。こんな環境で生息するイワナだから黒っぽい「秩父岩魚」と言われる所以かもしれない・・・そんなふうに思ったりした。

「タラの芽」地帯

今晩のオカズは釣れた。途中、大規模なガレ場にタラの芽も沢山採った。

来た道順で戻る事にする。

金山沢左岸の急登を20分で登り切り。

14:34分、乗っ越し鞍部

川入側斜面は途中で補助ロープを出してしまう。すると入川本流まで降りる方が簡単に思え、そのままドンドンを降りてしまった。

帰り際、小屋に依ってみると2組4〜5人の釣人が見られた。

15:43分、テン場着

降り出した小雨が止まなくなった。

タープ下とテント内を整頓して夕食準備に取り掛かる。幸い、次第に雨は止んできて場所を河原に移動変更する。

野営は焚き火を囲みワイワイやるのが最高だ。きのう以上に楽しい宴会になった。

5/4日(晴れ)

夜間は連日、非常に冷え込んだ。今年の五月連休は異常に寒いのかもしれない。

新品テントの居住性はとてもの良いもだった。ただ冷え込んだせいか、シラフやそのカバー等に結露が見られた。

今日は帰るだけ、いつまでもテントで寝ていたいところだが朝早くからカラスが鳴く。焚き火脇の残り物が心配で、油断が出来ない。

朝食は多量に残った昨夜のご飯をチャーハンにする。具材はベーコン、タマネギ、人参、それにタラの芽も入れ中華粉末スープで仕上げた。それに残ったイワナ汁も温めると、男の朝食にしては立派なものだ。そんな時、森の中よりテンが現われすぐ立ち去った。谷間の河原には朝日が差し込んでくる。

その後、濡れたテントもすっかり乾き撤収完了。

10:35分、テン場発

12:15分、赤沢出合

14:15分、車止め着







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