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■2011/5/28?29

長走川釣行

真島(L)、加藤、新発田(記)


昨年から、計画があったが見送られていた長走川釣行であった。

今回も二転三転した。なにしろ誰も行ったことがない。
心配は二つ、山越えの林道と残雪の具合だった。

私(新発田)は母の介護のため実家の新潟に滞在中だった。もとより同行する二名は新潟在住者だ。三名は各自の車で、津川IC近くのコンビニに朝3時に集合した。集まったら一台で行くことも考えたが・・・(なにかと面倒クサい)そのまま3台で連なって行くこととなる。先頭、H・オデッセイ真島。二番、T・ファンカーゴ新発田。3番、H・フリード加藤である。日出谷側登り口は舗装され快調だ。杉林が終わるとジャリ道に変わり徐々に悪くなる、嫌な予感。道は登る一方で峠はまだまだだ。落ちた石、倒れた樹木、それになんと言っても深くえぐれた路面に豹変する。車の側面を草木にキーキーなでられるわ、座席下よりゴツンと石が当たるわで。皆「降参!」と頭によぎる。空が白み、やっと道は下り気味になる。・・・いつの間にか後方に車がもう1台多く付いて来ていた。

 

長走川が見えて右岸に渡る橋を越えるとすぐ、先頭の真島が停止した。なんとH・オデッセイの車底に棒切れが突き刺さり頭を抱えてる。ジャッキアップして下にもぐり込み、やっと抜き取った。後に付いて来た車も心配そうに停止したままだ。「北関東源流会」の方達で、軽車両より3名が降りて来た。さすが慣れた様子で詳しくアドバイスをして頂いた。彼らは白滝沢まで下見に来たのだそうだ。

もはや、この先行くのが怖くなり彼らに先を譲って、この場に車を置く事にした。

5時20分、身支度を整えまずは1〜2km先林道の車止めまで歩き出した。その先からは杣道で、黒森沢を横切ると右下には本流が大きな淵や瀬で悠々と流れていた。赤く錆びたワイヤーがあったかと思うと、すぐに川に導かれる。遡行すると左岸にテン場に向きそうな所があり。上がると道の様でもあった。いずれにしろ川は穏やかで問題なく歩ける。そして同じく左岸に砂地で幕営の適地があり、テン場に決めるとザックを下ろした。タープを張りそして簡単に薪を集め。7時、早々と杉の沢に向かい釣りに出掛ける。

すぐに両岸が狭まる箇所が現われ。大きな淵(マス淵?)に出くわす。見下ろしながら滝も一緒に左岸を巻く事になる(滝の落ち口が上から見られる)。

その先は困難もなく杉の沢に着いた。8時、竿を出し三名で入ってみる。泳ぐイワナの姿も目視できたが、毛針には反応が悪く、餌には掛かった。水が少し濁ることがあり上流で雪渓が崩れているのと思われる。左側から小沢が出てくる筈だが。その手前あたりで小滝と同時に雪渓が出て来てしまい、引き返さざるを得なくなる。上流から吹き伝わる冷気で身体が冷えてしまい。本流に戻り休息。たった一時間ほどの釣りだった。

これでテン場に戻るには消化不足な釣りになりそうだった。先行者はすでに入って時間が経過していたし、ともかく竿を出しながら白滝沢へ行って見ることにする。

柳小屋沢を過ぎて釣れ始め。次の脇沢までの間の淵には26cm前後のイワナ5匹ほど釣り上げた。私はテンカラを諦め加藤の餌竿を借り1匹釣らせてもらう。その先の右に曲がった所より、大量な雪渓ががっちり行く手を阻んでいて、我々は釣りを辞めた。脇沢と白滝沢の合流地点となるかと思う。

戻る途中、与兵衛沢の対岸あたりの砂地に二人の釣り人がテントを張っていて。話しによると、すでに先行者は下流方面に帰ったとの事だった。

テン場に戻ると、時間はまだ14時前だった。薪はいくらでもあった。今回の溪のシェフは加藤に任せた。彼は洋食のコックだったこともあり。じつにおいしい物を作ってくれる。ただ、山行回数がまだ少なく。

生のダイコンとかコンニャクなどがザックから出て来て、山や溪での食材には不向きと言わざるを得ない。と思う。

テン場の夜は、蚊などに刺されることもなく。下が砂地であった為もあり実に快適だった。

2日目は釣りもしないでテン場でのんびり過す。なぜか帰路の林道を思うとため息が出そうだった。

「まさかボンネットに落石が・・・なんてないよね!」と心配性になってしまう。

「もう二度と自分の車で来たくない」・・・

三名そろってうなづき合うのだった。





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