大石川西俣釣行

2015年9月19日〜22日
メンバー:真島(L)、松井、佐々木
   





【1日目】
 事情により、この夏は2ヶ月ほど源流へ行っていなかったため、久しぶりの釣行であり、
今年最後の釣行でもある。今回、ラバーソールのウェーディングシューズも初めて使用する。
天気予報は初日が雨、2日目曇、3日目が晴れと徐々に良くなる予報。今回は雨の影響で
釣りが思うようにいかなければ2泊を3泊に延長も考えていた。泊まり場は大熊小屋だ。

 他の2人との待ち合わせ場所である大石ダム駐車場に5時過ぎ到着。
3時半に目覚ましをセットしたが、目が覚めたら4:20過ぎ、寝坊して約束の4:30に遅れてしまった。
駐車場に到着したら松井さんが別のパーティーの人と話をしている。
聞けば荒川渓流保存会の方たち3人で、中俣川出会いに泊まるという。
1人の方がうちの会の榎本副会長の知り合いとのこと。世の中は狭いものだ。
 他に4人のパーティーが準備をしていて、こちらは俺たちと同じく大熊小屋に2泊するとのこと。
群馬県桐生市から来られたという。小屋にご一緒ということであいさつをさせていただいた。
 着替えをし、軽く朝飯を詰め込んでいざ出発。5:50

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 小雨のため、カッパを着たり脱いだりしながらゼガイ沢まで4時間半。いつもより少し遅いペースだ。
佐々木くんの足が目にみえて落ちてきた。ゼガイ沢から小屋まで歩けるかどうか心配だ。
 休憩を取り簡易アイゼンを装着したら出発。途中道が草に覆われてしまい結構難儀するも
11:40頃には吊橋に到着できた。結局佐々木くんはへばってしまったので、松井さんに預け、
吊橋の状態を確認するため先に来たが問題はなかった。
これなら大丈夫と先に小屋へ行くことにし、松井さんと佐々木くんの到着を待つことにした。
桐生の源流同人?(そろいのTシャツにそう書いてあった)の方たちが続々到着するも、
暇人協会の2名は1時間ほど遅れて到着。
松井さんにずいぶん苦労をかけたらしく、佐々木くんが「ビールをおごります」とかなんとか言っている。
雨と汗でびっしょり濡れてしまったため、着替えをしたら眠くなってきた。取り合えず昼寝を決め込む。

 3時頃に起き出し、釣りに行こうと2人を起こしたが佐々木くんはとても動けないらしい。
松井さんを連れて小屋下から大熊沢まで、今夜のおかずを釣ることにする。
 初めてのラバーソールだったが、水中の黒い石ではすべる、すべる。
買ったばかりだが、俺には使いこなせない。やはりフェルトに買い換えよう!
 橋から300mほどは全くあたりなし。こりゃあダメかとあきらめかけていたら釣れ始め、
活発に毛バリを追いはじめた。楽しく釣り登っていくもあっという間に5時近い。
おかずに2匹をキープし、大熊沢を登り、暗くなる前に小屋に戻った。

 イワナを唐揚げ用にさばき、着替えを終えたら楽しい宴会の始まり。
冷えたビールで乾杯をし、料理をしながら飲み、また飲む。
源流同人の方からいろいろな差し入れも頂いて豪華な宴会だ。ごちそうさまでした。

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【2日目】
 7時すぎに目が覚めたが、雨だ。作戦会議をし、今日は西俣本流を源流同人の方にゆずり、
もう1泊して明日西俣本流を釣ることに決定。そうなれば、酒の量を考えると今日は寝るだけだ。
朝飯を食ったら俺は昼寝を決めこむ。松井さんと佐々木くんは仕掛けを作ることにしたようだ。
結局3時間ほど作っていて、一体どれだけ仕掛けを作ったのか?
 そうそう寝てもいられず、昼前には雨も止んできたため再検討した結果、昼から大熊沢を
釣ることに決定。昼飯のラーメンを食ったら大熊沢へ出発。12:30

 登山道の吊橋から沢へ降り、すぐに釣りはじめる。さっそく松井さんに釣果。
松井さんはエサ釣りだが、源流同人の方から緑色のワームを分けてもらい、
それで釣っているようだ。俺の毛バリにもポイント毎に釣れてくる。まさに爆釣。

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佐々木くんはといえば、こちらは全くの釣り初心者。もう少し釣り方を勉強した方が良さそうだ。
4〜5mの滝を巻こうとしたが、3人の技量を考え、引き返すことにした。

 時刻もいまだ3時前であり、このまま帰ってもしようがない。俺は本流の吊橋下流へ、
松井さんと佐々木くんは大熊沢を下流へ、それぞれ別れてもう少し釣ることに。
 本流から戻った源流同人の方と共に本流吊橋下へ入渓。
少し歩いてから竿を出すもさっぱりあたりがない。昨日の橋上300mといい、今日の橋の下流といい
吊橋の近くはなぜかぜんぜん釣れない。
400〜500mも釣り下っただろうか、イワナの走る姿もほとんど見えないし、帰ることにした。

 小屋に戻り、着替えて焼酎を飲んでいると2人が帰ってきた。佐々木くんは相変わらずだったようだ。
3泊に延泊を決めたので、食料を調整しながら2日目の宴会が始まった。
今日はイワナをキープしなかったので、イワナ料理はなし。その代わり、今日も源流同人の方から
差し入れをたくさんいただき、たらふく食った。再度、ごちそうさまでした。
 酒をあまり飲まない2人は早々に寝てしまい、1人で飲んでいたが、源流同人の方たちに
付き合っていただき、楽しく過ごさせていただいた。


【3日目】
 今日はメインの西俣上流の釣り。
5時起床、5:30出発。昨晩のうちに朝昼の弁当を用意しておいたので釣り場で食べることに。
登山道の大熊沢吊橋を渡ったところで、道が草に覆われてよくわからなくなってしまった。
記憶と勘をたよりに何とか見つけ、藪こぎで本流へたどり着いた。

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 佐々木くんには近くをじっくり釣ってもらうことにし、俺と松井さんは上流へ釣り登ることに決定。
上に行けば行くほど魚影が濃くなり、やはり爆釣。あっという間に鉾立沢出会い。

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まずは鉾立沢を釣り登る。軽快に釣りを楽しみ、すぐに滝。

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滝下の淵はエサの松井さんにお任せ。すると竿を満月にしならせている。
じっくり取り込み、上げてみれば38cmのイワナ。今回の大物賞だ。

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 撮影後、淵に戻してやり、出会いまで戻った。休憩を兼ね、弁当を食べたら本流最上部へ。
ここでもポイント毎に食いついてくる。沢も開け、テンカラを思い切り振れる。
松井さんもエサ竿でテンカラをやっている。
ただし、竿と仕掛けのバランスが悪いのか思ったように流せないようだ。やはりエサ竿では・・・。
ここで松井さんの竿折り名人の本領を発揮。見事に今回もやってくれた。お見事!!
 佐々木くんのことも心配になり12時すぎに入渓点に戻った。聞けば1匹だけ釣ったとのこと。
ここまできた甲斐があったというのか、どうなのか・・・。

 今年最後の釣りも十分堪能したことだし、小屋へ戻ることにした。
大熊沢の橋まで戻ったところで松井さんがもう少し、大熊沢を釣ると言い出した。
松井さんの行動力には恐れ入る。

 俺と佐々木くんで2時前に小屋へ戻り、少し昼寝をしていたら松井さんが戻ってきた。
今日もまた釣れたとのこと。
 今夜は食料不足を補うため、イワナを8匹キープさせてもらった。
定番の塩焼き、刺身、唐揚げと、今年最後のイワナを味わって終わろう。
クロモジの串で塩焼きを造り、刺身をさばき、唐揚げを揚げながら最後の源流晩餐だ。
源流同人の方が玉ねぎ1個を置いていってくれたようで、ホルモン焼きに全部使わせてもらった。
今夜も松井さんと佐々木くんはさっさと寝てしまい、1人外に出て満点の星を眺めながら
最後の酒を味わった。
 短い源流シーズンが終わった。


【4日目】
 今日も5時起き。昨夜焚いておいたごはんでチャーハンを造り、食材を食べつくして7:10出発。
ゼガイ沢までは沢を下って帰ることにする。佐々木くんが3回ほど転んで、「源流なんかもうやだ!」
とか「小便漏らした!」などと叫んで2人を笑わせてくれた。わざとか?
 9:00ゼガイ沢到着。そこから登山道に上がり、12:50駐車場到着。

 松井さん、佐々木くん、お疲れ様でした。