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■2011/5/28?29

秋山郷魚野川合同釣行

下田夫妻、榎本、坂本、松村、鈴木(啓)、奥冨、田中、石川、松井(記)+山崎(ゲスト)


2011年6月3日〜5日 待ちに待った 私にとって本年度初の釣行・暇人恒例の秋山郷釣行である。
いつになく前日から準備に精をだし木曜夜はpm7:00にはベットでひと眠りと決め込むが興奮のためかなかなか寝付けず榎本さんの迎えを待つ。
深夜1:00榎本さんの自慢の高級快適車で友人山崎氏を東所沢駅にて拾い一路切明温泉へと向かうが途中のことはほとんど夢の中。目が覚めるとそこは切明の車止駐車場。4:30分総勢9名の大団体の集合である。すでに車が2台止まっていたがおやすみ中らしく出かけた様子はない。皆さん身支度を早々にすませ5:00にはゲートをくぐり一路千沢出会いを目指して出発する。橋を渡り急登を登るも皆さん辛そう・・


私も今年初の荷物をしょっての山歩き 最初は元気だったが途中次々に追い抜かれ 最後の組でやっと登り切る。もうへろへろ 体力の無さを痛感させられた。

充分な休憩ののち歩きだすが眼下の中津川本流の水量を見ると昨日までの雨と雪代で凄い増水とのこと・途中から川に降りての釣行計画をあきらめテンバ直行とのことで急ぐ必要もなかろうとの結論が出る。途中ウドを見つけては取り、こしあぶらの木を見つけては取りで超ゆっくりのペース・ダムサイトに到着 タケノコ ワラビ ウド 各自がそれぞれをGET。後続の4人組に追い抜かれるが 下降地点の虎ロープの掛け替えをしに皆さん一仕事・私と山崎氏はタケノコ探しに夢中2-30本を採ってテンバに向かう。

川に降りると先行の4人組が早々に竿を出していた。水量は多く徒渉がかなりきついが股下まで水につかり何とかテンバに到着 11:00を過ぎていた。本流はかなりの水量だが先行の釣り人が本流を釣るとのことで、我々は千沢を釣ることとした。が 人数が多い 9名で千沢はないだろうと私と山崎氏・松村さんの3人は本流を行くことに決めた。

本流の水は冷たく水量も多く1人での徒渉は結構きつい・3人でスクラムを組まねば先に進めない。
最初のゴルジュ、普段は膝くらいだが今回は股下まである。ここを突破にも一苦労かなりの重労働だ。続いての徒渉地点左岸の滝前の徒渉 スクラムでトライするが流れが強く私がこけそうになり断念。ザイルを出しザイル徒渉を試みる。こんなところでザイル徒渉しなければならないのならこの先は絶対行けないだろうと松村氏。それではと下田顧問の隠し沢に行こうと予定変更。
隠し沢は普段はかなり水が少なくとても魚のいそうな沢ではないとのことだが何年か前に魚を持ち上げ放流したそうな! 今まで住みついているかどうか疑問だとの声もあるなか半信半疑で竿を出すこととするが、今年はかなりの水量だがそれども川幅は1m弱 しかもどこを見ても魚のたまっていそうなポイントは無い。どこに餌を落とせば良いのだ?広さ50センチ四方位の水の落ちどころはあるが 餌を落としてもすぐに下流に流されてしまう。それでも何とか餌を落とせるようなポイントを探し入れてみるが3人ともあたりは全く無い・あきらめかけていたところ広さ1m四方深さ10-20cm位真中に川底が薄くみえるような夏なら水は無いだろうなと思われるようなポイント、無造作に餌を流す。

根がかりかと思われる重さを感じるが魚がかかった感じでは無いが、なんだかゆっくり左右に動く 左右と言っても子供のプールくらいの水たまり、大して強烈な引きは無い。そういえば今日の道糸は06号無理には抜けないなとしばらく遊ばせながらゆっくり持ち上げようとするが持ち上がらない ここでやっと大物だと気づく。 頭が見えた。黄色いような金色の様な本当に岩魚なのか?と内心思った。本流で釣った8寸チョイの岩魚のあの強い引き、逃げようとする魚を必死で引きとめようとするあの竿のしなりが全然伝わってこない、狭いせいか? 浅いせいか?しかし魚がかかっていることは確か!そしてそれが持ち上がらないのも確かである。昔江戸川でハゼ釣りに行ったときに野鯉が掛ったときの感覚に似ている。正直いって自分にはあまり興奮の様子は無かったが山崎氏が駆け付け、"おおきいぞこれは!"と興奮しながらヘルメットで魚をすくって丘に放り投げてくれた、おかげで仕掛け糸は切れてしまった。


これを見て松村氏 山崎氏も俄然やる気がでた。どんどん先に上に登っていく。私はとても追いつかない、あげくのはて根がかりを取ろうとして竿の穂先をポキリとやってしまった。また修理代にん千円かかるのかとしぶしぶ二人の跡を追う、しかしその後二人にはあたりは全然無かったらしい。どうやら下田顧問放流の最後の一匹を私が釣ってしまった!との二人の結論でテンバに戻った。

テンバにはすでに千沢組がもどって来ていた。千沢は大物は出ないがポチポチ釣れたとのこと。3-4匹キープしてあったが6-7寸サイズのみ。もちろん本日の一番大物賞ということで話が盛り上がったのは言うまでもない。が正直言ってあまり感動が無い、なぜか覚めている自分がそこにいた。一度もあたりを見ない山崎氏は夕まずめを狙って千沢に1人出かけて行った。1時間くらいで小さいのが数匹あがったそうだ。


寒いのを我慢しつつ竿を直しながら焚火を期待したがなかなか炎が上がらない。寒さをごまかそうと持参の焼酎を飲むが全然酔えない。翌日皆に聞くとかなり酔っぱらっていたそうだが・・・。


顧問の料理と山菜を肴に宴会が始まったが 私は疲れと寒さで早々に寝袋に潜り込んだがしばらくはがたがたと震えが止まらなかった。かなり冷え込んでいるようだ。8:00pm。深夜12:00松村氏の声で目が覚める下田顧問と二人で深夜の宴会を朝までしていたそうだが私は夢の中であった。

翌朝 空はピーカンの好天気 良い釣り日和だと期待をしつつ朝食を取っていると突然ドーンという音が聞こえた 何だ今のは?、
地震だ!と誰かが叫ぶ。これが山鳴りだぞと顧問の解説 榎本さんは これで今日はもう釣りは駄目だな、釣れないな!と宣言するが そんなことは無いだろう ここは秋山郷だぞ 今まで3-4回来ているが釣れなかったことは一度もないと期待を胸に沢割りををする。本流に再トライと私・山崎氏。榎本氏・石川氏の4人さっそうと出かけるが最初のゴルジュ手前で水量の多さにすぐに断念!昨日と変わらぬ水量である。これでは先に進めないからあきらめようとわずか10分もたたぬうちに引き返し我々も千沢に出向く。


テンバすぐ上流で7寸チョイがすぐヒット。これは地震なんか関係ないぞ 釣れるぞと期待が高まるが看板下の淵 昨年もここでは何人かがかなりの大物をGETした。が3人で竿を出すも誰もあたりが無い??その後も全然あたりが無く たまに小さいのがかかるが本当に僅か 大滝に行くまでに皆で2-3匹 こんなことってあり??いやになって大石の上で日向ぼっこをしていると山崎氏・石川氏がなかなか下ってこない。大滝そばで1-2匹かかったとのこと。魚が動き出したのかな〜と山崎氏は言うが石川氏は諦めて先にテンバに帰った。残った二人で下りながら小さいポイントでも探りながらゆっくり下りていくが 一向にあたりが無い。藪越えで糸を木に絡めてまたまた竿の穂先3cmを折る。昨日は隠し沢で竿先2番目を折りどうにか修理をして使えるようにしたのだが今日もまた壊してしまった。そういえば先ほども松村氏もパキっと良い音を出して竿をこわしていたな〜確か!。山崎氏に応急のリリアンを作って何とか釣りを出来るようにしてもらうが その後もあたりは無くテンバにと到着午後2:30。


釣りに出かけなかった皆さんは朝から飲んでいてもう呑む酒も無い品薄状態、後続組の奥富氏・田中氏がビールを大量に持参するとのことで今か今かと首を長くして待つ・3:30過ぎても二人の姿が見えない。大丈夫か?遭難していないか?地震で来るのをあきらめたか?ダム下なんかとても徒渉出来る水量では無いはずどうしたんだろう、と皆の話題がそちらに集中する 何度も下流に目をやり、まだかまだかともう諦めかけたその時二人が現れた4時5分前 皆から歓声の声が上がった。もちろん二人が無事で来れたことにである。待ち焦がれていたビールでは決して無い!と思う。  


これで全員そろった11名 またまた賑やかな宴会が始まった。山菜のてんぷら・こしあぶらの混ぜご飯・美味しかった〜。
が私は8:00には寝袋へ しかしその後すぐ皆さん おとなしくなった9:00ころには全員が撃沈したみたい さすがに今日は朝から飲んでいたからか?こんな暇人宴会も初めてである。秋山郷に来て岩魚料理が無いのも珍しいそうだ。空には満点の星 明日もいい天気の様だ。

3日目 朝4:00 薄明るくなったころ ツェルトの外から声が聞こえた。4:30には全員が目を覚まし起き上がっていた。早い珍しく早い起床である。今日は早めに下山して行者ニンニクを取りに行く予定である。早々に朝食を取り後かたずけをし7:00にはテンバを後にする。途中釣り人らしきテントを何個か横目に川を後にする。


ダムサイトからはタケノコをお土産にしようと探す者、ワラビを探す者 二日酔いでぐったりしている者 それぞれゆっくり休憩を取りながら登山道を帰る。私はというと ウド ウルイ こしあぶら 筍と3-4kを収穫し来る時より重い荷物になってしまった。最後の下り坂 橋から車止めまでの長さが非常に応えた。車止め着11:00 誰からともなく行者ニンニク採集は止めようとの声が上がりそのまま屋敷温泉へ。その後ポパイにて食いきれないほどの大きなかつ丼を食べ2:00p,m 解散となった。   
しかし 今回の秋山郷釣行・いつになく天気には恵まれたものの前日の地震・水量の多さ・入渓者の多さ・魚影のなさ・期待が大きく外れたのは確かではあるが 生まれて初めての、いそうもない隠し沢での大物岩魚のGET、思わぬ徒渉実践 そして豊富な山菜の収穫に大満足な体験であったのも確かである。同行の下田顧問 典子さん 榎本さん 松村さん 坂本さん 鈴木さん 石川さん 福富さん 田中さん ありがとうございました。また私の友人山崎氏も同行させてもらえたことを大変喜んでおりました。やはり秋山郷はもう一度行きたくなるところですね!今年も再チャレンジしたいな〜今度は黒沢まで!  





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