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■2010/06/25〜27

大石川 西俣釣行

先発パーティ
下田顧問、新発田さん、加藤(新人)、金田

後発パーティ
松村さん、藤森さん

1日目 入渓 中ノ俣→大熊小屋(新発田記)

1日目、天気晴れ。

集合、朝4時。大石ダム。そこに4名が揃った。後の2名は1日遅れで参加となっている。

私 (新発田)は5年ぶり、下田さんにとっては13年ぶりとなり。なにかとお互い思い出深い『大熊小屋』行きだ。登山道伝いで行き5時間行程を割り振ると。中 の又沢まで2時間、その先2時間でゼガイ沢、もう1時間でようやく大熊小屋と計算した。ただし順調に歩けたらの話しだ。
沢音を聴きながら進むと、中の又沢の手前にイズグチ沢。これを横切るのが行程中最も辛い箇所だろう。沢底には雪渓が沢山残っており、白い冷気が覆っていた。
すぐに急な昇り降りをして、ブナ林の中にテン場となる適度な場所と、水場がある。7時15分、我々はザックを降ろし大休止する。水量が思いのほか多く、これから先の予定を相談する。
明日遅れてやって来る二名のことも考慮して。この場にタープでも張り陣取りたいところだった。結局、ゼガイ沢の出合まで川を遡上し、様子を見ながら判断することにする。

遡行40分もするとゴルジュとなり、右に左にと側面を移り返す場面になる。20mのロープを出して安全をはかる。そしてこの場を過ぎた頃より、竿を出し始めた。
少し笹濁りする中、沈み気味の毛針にイワナが掛かる。金田には、尺物が来てテンカラ竿を高く挙げたままなかなか手元に収まらない。

途中、登山道に避難するでもなく、ゼガイ沢出合に到着した。
平水ならゼガイ沢から小屋までは釣り上がれるのだが、登山道を歩くことにする。川を上がってみると夏の蒸し暑さを思い知らされる。

13時、小屋に着くと二人の釣人に合う。挨拶もそこそこ私はビールを水場に漬けに行く。以前と変わらない冷たいおいしい水だった。
「まだ早いよ・・・」と云いながら15時頃より夕食の準備をはじめる。もちろん酒を交わしながら。20時にはその場で居眠りする者が出て来て、21時過ぎに皆酔っぱらって寝た様だ。?

 

2日目 西俣本流鉾立沢 魚止めの滝まで (金田記+一部新発田)

パーティ
下田顧問、金田

2日目(晴れのち曇り、雨)
午前7時30分頃に大熊小屋を出発。
12年前に訪れたという下田顧問の記憶を頼りに下降地点を探す事から始まった。
天気は予報を裏切る青い空が広がり、風も穏やかに流れ、どこまでも続くようなブナ林の中を気持ちよく歩いて行く。
途中、なんとなく道に見える踏み後を下田顧問が見つけるが、これは本当になんとなく道なのである。
このなんとなく道をなんとなく進んで行くと、なんとなく道はなんとなくなくなり、沢音を頼りに薮こぎとなる。
途中地蜂の巣を踏んだのだろうか?大きな一匹の勇敢な蜂が正しく威嚇してきた。
ちなみに私は蜂の大きさに比例してビビリ度も大きくなる人なのである。
その蜂は私の戦力を軽く削ぎ取るほどの大きさだっただけに、後にいた下田顧問を無礼ながらもザックで押し込みながら一時退却なのである。
下田顧問はさすが場慣れしているだけあり、優雅にタバコに火を付け「蜂はタバコの煙をいやがるんだよ」と一服でふ?。
そして気合いを入れ直し立ち止まる事を拒みながら一気に涸れ沢を下降し、きれいに流れる鉾立沢へ無事に降り立った。
と、思ったら下田顧問「蜂に肩さされたよ?いててて、、」と、さされながらも余裕の一言なのである。うむ?タバコ効かないじゃん。

晴天が下、豊かな水量で透明に流れる沢に毛針を飛ばしながら進むとすぐに良型がぶら下がってきた。

まだ早い時間なのでリリースを繰り返しながら順調に二股に到着する。
水は1:1.2。
この場合はどっちが本流になるのだろうか?普通は水量の多い方が本流として認識するのだろうが、今回の本流は水量の少ない方なのである。なんでだろう?と首を傾げていると下田顧問から答えの理由が「高度を低く保ち合流して来る流れが本流だ」とさらりと出てくる。
ふむふむ確かにゆったりと出会う方が歴史が長く本流にふさわしい気がする。

さらに進むと立派なゴルジュが出てきた。ここでも下田顧問は「ゴルジュの先は滝だ」さらりというのである。

目の前に大きなカーブを描きながら深さを見せるゴルジュ、昔々滝はもっと手前にあったのだという。その滝に流れる水の浸食によって滝は後退し、岩盤の固さによってカーブし、ゴルジュを形成するのだという。
ふむふむと下田顧問のレクチャーを聞きながら遡行して行くと、すぐに立派な魚止めの滝が出てきた。
幅2メーターの狭い吹き出し口から大量の水を逆V字に吐き出している。
ここから先は通さないもんねと言わんばかりの正しい魚止めの滝である。
何年か前、この魚止めの滝で40センチクラスのイワナが釣れたと聞いたが、水面をポチポチたたくだけのテンカラではとても太刀打ちできない豪快な流れなので、一応「ちっ」と悔しがり竿を畳むのである。これも正しい納竿の仕方なのである。

帰りは約1時間30分の道のり。

ふと顔をなでるぬるく気持ち悪い風が下から吹いてきた。二人で顔を見合わせ「この生温い谷風は雨の風ですね」とうなずき合い、1匹の尺イワナをぶら下げ小屋に戻るのである。


私(新発田)は小屋下から大熊沢出会いまで釣る。途中、雪渓の脇で太いウドを見つける。太いイワナは釣り落とした。
加藤は大熊沢へ、下田・金田の二人は本流の上流に入った。
一日遅れの藤森・松村は早朝から下流から釣り上がってくる筈だ。雨も一緒みたいで空は曇って来た。午後の3時には四人とも小屋に戻って来る。その後、後発 隊の二人も小屋に到着合流した。その夜の大熊小屋は我々の貸し切りとなり、おおいに盛り上がった。

後発隊 大石ダム→中ノ俣のはずが、大熊小屋 (松村記)
パーティ:藤森、松村

仕事が休めない藤森氏と私は、土日1泊での釣行を企画した。
例年、この時期には西俣を訪れている。
大熊小屋は1泊ではきついので当然のことながら中ノ俣出会いで1泊の計画だ。

しかし、、、暇人協会はそんなに甘くないのであった。
連日下田顧問から大熊小屋宴会のお誘いの電話が・・・。
「ゼカイ沢まで釣って中ノ俣まで戻るんだったら、小屋まで来ても距離は変わんねーじゃないか!一緒に演会しようぜ」
この調子である・・・。
確かに距離は変わらないが、翌日東京まで帰ることを考えると当然中ノ俣泊のほうが楽なのだ。
しかし、ついに負けてしまった。絶対権力者には勝てず、我々二人は1泊で大熊小屋を目指すことになったのであった。

中ノ俣より入渓しての計画だったが、おしゃべりしながら進んでいたらなんと入渓点を通り越してしまった。うーんまったり。。。
20分ほど歩いた小さな沢から本流に降り立った。
水量はやや多いが遡行には問題なさそうだ。

さて、早速1投目。いきなり8寸の良型がルアーに掛かる。藤森氏も釣れている。
幸先良いスタートだ。

この後もずっと良い釣りが出来た。
きっと水量が減ってきたところなので条件が最高なのだろう。
順調に釣り上がっていくが、ゼカイ沢直前のゴルジュが渡渉できない。
右岸を巻き、ザイルを出して懸垂下降で降りる。

ゼカイ沢出会いでは林道整備の2人と会う。いかにもタフな感じの2人だった。
林道整備とはほんとうに大変な仕事だと思う。
この場を借りて感謝したい。

時間がまだあるのでゼカイ沢出合より上の本流も少し釣ってみることにした。
釣れることは釣れるのだが今ひとつパッとしないので、それほど進まずにゼカイ沢までもどることにした。

さて、あとは小屋までの歩き。
ゼカイ沢以遠は登山道が悪くなる。ナナメになった道を気を使いながら歩いていく。
落ちたら間違いなくサヨナラな高さの場所もあるので、とても疲れる。

1時間ちょっとで大熊小屋到着。
あとは大宴会である。

3日目(雨)
昨日から降り出した雨の中、登山道を5時間で下り降りる。ダムサイトに着く頃はどしゃ降りとなり、白い滝の筋があちこちに出現した。

番外編:マダニ日記(松村記)

大熊小屋から雨の中5時間の歩きを終え、ようやく車止めへ
そこから温泉へ向かうことにする
いつもの胎内パークホテルへ向かうことにするが、なんとホテルの名前を間違えてナビに入力してしまい、しょぼい温泉に入ることに・・・(泉質はトロっとしていてあまり変わらなかったかも?でも家族風呂のような小ささ)
温泉では、マダニについての話が繰り広げられる


金田「背中になんかあるんですけどマダニじゃないですよね?」
松村「うん、ただの虫刺されのあとだね」
金田「あーよかった〜」
松村「マダニにはやられたくないねぇ」
金田「二度やられたことあるんですよね」
松村「それは不運だな。おれなんか一度もないよ」(自慢気)

帰りの運転中
あれ?左腕に何か付いてる?
うん??あれあれあれ〜?
これってまさか!マダニくんじゃないか?

早速下田号に電話
「次のパーキングで見てもらってもいいですか?」

パーキングでタバコで炙ったり、ピンセットでそっと引っ張ったりと苦心するも
残念ながらおしりが取れて終了
みんなから温泉でその話してたよね?って笑われる・・・

翌日朝から皮膚科受診
1時間ほど待たされた後、
ようやく東大の元名誉教授に診てもらう
長野とか北海道が一番やられやすいんだとか・・・
切開手術後、血液検査
1週間分の薬を処方された
そして7千円も取られた
 


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