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■2006/08/06

秋山郷釣行

メンバー:新発田さん


秋山郷の最後の集落切明より上流へは吊り橋を渡る。
中津川の左岸の登山道を歩いて渋沢ダムに着いたのは朝9時であった。
ダム真下には放水された流れに向かい岩魚が数匹泳いでいる。
二度目の吊り橋(渋沢)を過ぎ、今は崩れ落ちた屋根だけの小屋を確認し、すぐ右手の潅木内を横切り河原に降りた。

6月上旬に暇人合同釣行の時とさほど変わらない水量である。
流されない様に重い流木を杖にし3度ほど渡渉をくり返し、千沢の出合いに着いた。
(中津川が魚野川に名を替える地点は定かではないが、)
魚野川本流のこの先は、一度だけ高沢までは行った事があった。早々に出くわすゴルジュウ「桂カマチ」は私を押し流すほどでもなく。
どうも先きほどの千沢側(野反湖の放水)の水量が多かったとみえる。
この先第一の核心部は川通しで行けそうに思えた。

桂カマチと桂ゼンを過ぎるとヘツリの連続が続く。
本流最初の核心部を抜けたらヒラタケの生える流木の上だった。

左岸、右岸と選びながら、「箱淵」と思われる箇所をきわどいへつりを交えながら進み、その後左岸にて進めなくなる。
右へカーブし先が見えず「不動コイデ」らしい。左岸巻き道を拾ってこの悪場を抜ける。
これより竿を出し遡行する。途中、後から2名の沢屋に追い抜かれる。
再びややゴルジュウらしくなると、以前見た高沢が現われた。滝ぽい出合いの直ぐ右が良いテン場になっている。
そこからは本流の上流側が焚き火をしながらも見下ろせる。
その夜爆睡するつもりでテントに潜り込んだが「寒い寒い」の眠りの悪い一夜となった。


2日目、薄暗い内に身支度をし、上流へ出掛ける。
数分で「大ゼン」が、で〜んと現われる。
早々水を浴びるのかと思ったが、滝壷の右側を廻り大木の寄り掛かった下あたりを直接登れた。
地図にもあるこの滝を確かめ、背中に朝日を受けながら穏やかになった渓相を釣歩く。
川幅もありテンカラで長めのラインが振れる。

滝を越えると穏やかで、のんびり釣上がる

 


黒沢を目標に進む内、小沢が崩れていた。スキーのジャンプ台の様に、土や石や木々が吐き出されたかの様に思われる。
見上げると、酷く濁った水がちょろちょろ岩盤に流れており、本流に笹濁りを起こしていた。
これを過ぎると谷はいちだんと澄んで穏やかに続き、庭石を思わせる巨岩が川中に現われた。
青葉のシャクナゲ付きである。この辺右岸に好幕営地あり、チェックしておく。

          右前方に黒沢
黒沢の手前にて、川のまん中に奇岩が現れる (好テン場有り)

炎天下のお昼頃、黒沢出合いに到着する。出合いのテン場は石コロが多く大勢で泊まるには進められない。
ここにて飯を食い、目の前の瀬で、さっきから見え隠れする岩魚を釣ろうとしたが遊ばれてしまう。
出合い口に移ると足元の岩魚が走ってしまいこれもダメだった。これにて引き返す。途中単独のつり人に出会う。
テン場に戻るとまだ時間も早く、焚き火をつけて横を流れる高沢にオカズを釣に行く。すぐに黄色の腹の岩魚が釣れた。
あいにく夕立ちに見舞われたが火は消えずに済んだ。その夜も寒く、ろうそくやコンロを小さく点けながら寝た。

3日目、同じくまた上流へ、こんどは黒沢よりもっと上が知りたかった。
ところで歩き始め、転んでばかりいて内心少し心配になる。次第に調子げ、
そうこうする足元に「缶ビール500ml」発見!。
流されてボコボコだが中身が入っている、半信半疑で栓を引くと『プシュ・・』。
やや気が抜けてたとは云え冷えた「いただき!朝ビール」であった。

 

快調になって黒沢を過ぎると「聞いて無いヨ−」と思いながら次々に滝が現れた。
地図にないが川幅いっぱいに現れる、魚止めゼン7m、カギトリゼン5mの直登は難しいながら登れた。
そしてイワスゲゼン3m、スリバチゼン3m、ヘリトリゼン2mとなっているが、明るくやさしいナメ状の渓相にある。


 黒沢を過ぎて現れた滝、「魚止めゼン」

カギトリゼン」(右をヘつって登る)

「イワスゲゼン」なめ床状の渓相になる

深い淵で、これが「スリバチゼン」か?

順序と高さで云うと「スリバチゼン」はこれの事か?

順序と高さで云うと「ヘリトリゼン」か?









ラインも短くしたが、小ゼン沢を見ないでこれより引き返す。

木々が密集してきて奥ゼン沢の後は、溪も狭くなって来る、小ゼン沢を見ずに時間ぎれで引き返した。
幕営の跡はあちこちにあって釣人も多いと思われた。

 

 

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