'03/09/27〜28 女川釣行


'03/09/27〜28 全日本暇人協会
下田香津矢(L)
新発田悟(記)
大沢健二



女川に雨男と晴れ男・・


『川上酒店で曲がる』、その先林道は地図上の(勘倉峰)741Mあたりまで行けて楽をさせてもらう。車止めにて明るくなるのを待つ、走行中は一時すごい雨でしたから。
天気予報が聞きたい心境です。それもそうと十勝沖に地震が!の一報が入り、ニュースはそればかり(地震や津波はやや心配だが、昨夜の予報では「雨のち晴」翌日より「晴」「晴」のはず)霧雨の中を出発する。
登りわずかで蕨峠842mらしきピークを通過する。雲で見通しが悪い中、下りはガンガンに続き、私(シバタ)は膝がチクチク痛くなって来た。上州屋スパイク片方だけで350gの滑り止めと、ストックを持って来たので今回はなんとか大丈夫そうだ。
右手側から小沢の音がして来る、すぐに主流の音と緑ぽい流れが見えて来た。通称(大徳鉱山)ゼンマイ小屋があったと云われる地点に出た。女川の水量は普段 より多いようです。河原にザックを置き、釣り竿もってカッパを羽織り、まずは下流の枝沢に入る。小さな沢なのでテンカラの2名は何度も振れなくなる。魚 は、いる!
「待ってました」とばかり、今日は餌釣りに徹した大沢さんの出番です。すぐにテンカラ2名の目の前で竿がしなる、魚がデカく容易に上がらない。細長いその 淵を中心に2度ほど行ったり来たり、魚の泳ぎに合わせ小走りしたり回ったり。0.8とか?の仕掛けで、それを切らずに引きずり出した。「おめでとう。尺ニ 寸!」口の中も黒味かかった中高年岩魚でした。
そこで下田さんが、釣った大沢さんの肩から一眼カメラを受け取り、『写真だ!記念の証拠の写真だ!』『ダサイ、ネーム入りのカッパは脱げ!サマになら ん。』『ずり落ちたバンダナを上げて・・岩魚はウーンと前に突き出せ!』そしてまた『どうだ雨男?!イイ川だろう?』。
ホントは皆が認める晴れ男(大沢)いわく『女川、最高っす』と、ホントの雨男(下田)に向かってVサイン。
・・このひと騒動が済んで、この場にてUターンする。
本流に戻りゴルジュ帯は(少し寒いし)どんどん巻く、もしや、ひょっとして舞茸がと探すがそうあまくはない、あるのはヒラ茸ぐらいだ。
午後3時頃、右に牛股沢、左に白沢の(フタマタ)出合に着く。時間は早いが白沢をちょっと行った右岸に広くて平な絶好のテント場に泊まることにした。
ピーンとみごとにタ−プも張れた。食料と酒を一ケ所に集め、まずは米を研ぎ水にさらす。私と下田さんは「亀田のあられ」と「柿の種」などつまみ酒をチビチビ始める。
とたんに大沢さん『この近辺をちょっと・・』と釣りに行く。
・・数分後『また尺が釣れました!』と持ち帰る。
時間的にまだ少し明るいが、焚き火もついた。飲み食いの本格開始だ。
前回、私は「そんなに飲みませんヨ」と云いつつ酒を不足した。今回2泊で40度のウイスキー500mlと予備焼酎300mlで万全のはずだった。(翌朝がく然、ウイスキー150mlほどしか残って無い)焚き火の炎が酔い感覚を狂わすのだろうか?山は恐い。
それはさておき、ホントに釣りの好きな大沢さんは、魚のさばき方と料理法もすばらしい。最近、回る寿司屋にも行かない私は、出るもの美味しくてたまらないです。
すっかり酔った、仰向けにひっくり返り、ミズナラやトチの樹の隙間から星が光る。
「明日は天気は良さそうだ」・・と、思った気がする。
夜中の3時頃、ゴロ寝の私は寒くて起きる。ヘッ電が見つからずゴソゴソしてたら皆を起こしてしまう。焚き火に薪を足し入れ、また寝る。その1時間後まさかの、どしゃぶり雨。・・「雨男に晴れ男」・・・。

2日目、朝、曇りで今にも降りそう。
雨の跳ねで食器も少し砂っぽいが、前夜の残り飯をできるだけ腹に入れ、昼食を持たずに出かける。3名で白沢を釣り上がるのだ。
テンカラの下田さんに数匹掛かるが、6〜7寸ぐらいで、毛針に積極的に食い付くほどではないようです。
大沢さんは支流が出て来ると、そこに入っては「まあボチボチ程度」と戻ってきます。
私は先頭でやってみても反応なし。時折、先行者の足跡が目にするようになる。
滝が現れるでもなく、森の中を川は続きます。それほど源流でもないけど、腹も減って来たので竿をしまい、引き返す。ブナ類の大木に、しつこく舞茸を期待するが食える茸といえば今日もヒラタケばかりだ。
午後4時前にはテン場に戻る。今晩も食料は豊富だ。問題は酒である。各自の残った酒を見て考えてこむ、大沢さんが「クソ重い焼酎1リッタ−」を運び上たのに、半分に。下田さんもいくらもない。それプラス隠し酒200mlを目の前に出してもらう。
清いわき水はいくらでもある。できるだけ薄めよう、そのせいか?誰も酔いが来ないのです。ただ、出来上がる料理はどれも旨い。酒はとっくに切れたころ、下田さんの作ったボルシチ?(煮込み)なんか最高賞ものでした。
おかげで、気持ちも安らぎ眠くなる。すでに雨を呼ぶ男から寝ています。

3日目、曇り雨
昨夜はあんなに蚊とリ線香をつけたのに、私と自称晴れ男の手や顔は蚊に刺されています。
本日は来た道を帰ります。残った食材で朝から何やら作り、腹いっぱい。
今年の渓流釣りもこれでおしまい。とにかく冷夏で雨が多かった。・・また降って来た。雨男さん「ホントに御祓いしてもらったほうが・・・」よさそうです。
新発田悟(記)


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